夫に正論は通じない

夫に正論は通じない

共働きの家事分担はうまくいっていますか?

数ある夫育てに関する禁忌の中の一つ、「正論」について、今日はお話しします。地雷を踏まないことは、夫婦円満ライフへの早道です。

なぜ夫は正論で怒るのか

「人は本当のことを言われると怒る」――これは私の娘が中学生の頃の名言です。

どうして娘がこんな悟りを開いたかというと、バレエをやっていた娘に向かって、私がしきりに「もっと痩せないと」とせっついたから。娘は「太ってないからいいもん」とムキになってダイエットを拒否。バレエ・スタジオのお友だちと比べて、一人だけ体型が違っているにもかかわらず……です。

これをお読みのあなたは、「夫がもっと家事を手伝ってくれたら……」と思っていることでしょう。二人とも忙しく働いているのですから、同等に家事をやって当たり前。

ところがそんなことを言えば、たいていの夫は怒ります。なぜならそれは正論で、本当のことだから。

正論は「役立たず」

夫婦間のことでなくても、正論なんてたいてい意味はありません。「健康的な食生活と適度な運動」「いつも明るく」「積み重ねが大事」などなど……。「わかっちゃいるけど、なかなか……」

家事を強要される夫の身になったって、一緒です。

母親が全家事をやっているのを見ていたりすれば、なおさら。なんとか理由をひねり出して逃げようと努めるのは、如何ともしがたい性……。そんな時に正論をごり押しするのは、得策ではありません。

夫を味方と思うな

時間をかけて夫に変わってもらう方法は、いずれ細かくお伝えしていこうと思います。ここでは一つだけコツを。

それは……家事分担に関しては、夫は同志ではないと割り切ることです。「逃げ足の早い分からずや男子」とドライに捉えて、まずはちょっとの協力ゲットから。

これをせず、「夫は優しい人だからいつかは分かってくれる」などと甘い夢に浸っていてはいけません。望む心遣いが得られなければ、しまいには夫を憎む結果になってしまいます。

そうならないためにも、家事分担だけは愛情ライフから切り離し、美化委員になったつもりでプランニングを。

「あなたがやるべき」は正論なのですが、もちろん禁句です。そんな美化委員は嫌われますよね。

「○○してくれると助かる!」「悪いけど○○しておいてくれない?」など、指示の出し方は好きなのでオーケー。シンプルに、必要なときにその場で。

あれこれ迷って「角が立たないように」と考えるほど、イヤミっぽく陰湿に聞こえたりしますから……。

やってくれなくても、気にせずスルー。責めるなんて厳禁です。ケンカになったり怒鳴られたり、何一つトクがないどころか、逆効果。とにかく気軽に、同じように続けてみてください。だんだんタイミングよくお願いできるようになります。

あなたが選んだ男性ですから、そんなに悪い人でないのは確か。「お世話してあげたい」気持ちもわかりますが、その疲れ切った身体で? 夫はソファーでテレビを見てるのに? 

関係を長持ちさせたいなら、どうかご自分を大切に。分担以外の面では、愛の絆を思う存分育まれますよう……。

まとめ

家事分担の正論は、夫を怒らせるだけです。「自分でやったほうが早い」は、夫婦関係を育てません。たとえお皿一枚片付けるだけでも、あなたの体力と時間を確実に奪います。

人間関係も家事もお皿も、積み重ね。一つでもやってくれたら大成功!大感謝!

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