「えっ? そんなこと考えてるの?!」……と言われそうなことをやる!

「えっ? そんなこと考えてるの?!」……と言われそうなことをやる!

「もしこれを言えたら、これができたら、人生変わるかも!」なんて思うことはありませんか?

逆にいえば、同調圧力の強い日本では、それをさせない空気が濃厚。アメリカかぶれの私ですが、やっぱり周りの反応は気にします。

それが最近、「え? そんなこと考えてるの?」と非難されそうなことをやっちゃったんです。

それは、LinkedIn というアメリカのSNSに関して。フェイスブックがハーバードの学生リストを起源とするのに対し、こちらはその職業バージョンといった感じです。

アメリカではリクルーターもよく見ていて、スカウトをかけてきたり。もちろん企業が公募も掲載しているプラットフォームです。

LinkedIn の使い始めは2012年。シアトルの映画音楽作曲セミナーのクラスメイトたちに誘われて、アカウントを作りました。

その後も、音楽をやっている人からリクエストがあれば、必ず承認して繋がっていました。

ところが、私がアメリカのレーベルからファースト・アルバムを出した2019年頃から、違和感を感じ始めたのです。

まず、私の英語Twitter で、それまでの私からしたら「雲の上の人」たちがポツポツとフォローしてくれるようになりました。

Spotify のフォロワーが何万人もいるような作曲ピアニストの人たちです。もちろん秒速でフォローバック。彼らは音楽ストリーミングで自分の類似アーティストとして見かけた私をフォローしてくれたようです。

変化のきっかけはこうして作り、育てよう。 ゆっくりの英語でわかり易い!カリスマ女性ライフコーチの公演動画。

その頃から、「LinkedIn で誰も彼もを承認するのって、どうなの?」と疑問を持ち始めました。LinkedIn は一応、職業人としての顔。「どんな人と繋がっているか」は、判断材料ですから。

かといって、誰しも自分がされてイヤだと思うことは、人にはしたくないですよね。

私もシアトル作曲セミナーの有名講師が、他のクラスメイトたちのリクエストは承認しているのに私のはしてくれず、寂しい思いをしたことがあります。

それでズルズルと無名のミュージシャンたちを承認していたら、どんどん同じようなリクエストばかり来るようになって……。

ある日突然、「もうやめよう」と思いました。

すると同時に、その方法を考えつきました。承認の条件は、

・Google ナレッジパネル (検索トップに表示される個人プロフィールの囲み枠) がある人。

・私と同じ音楽ライセンス販売会社(米)と契約している人。

「えっ?そんなこと考えてるの?」と思いましたか?

私もでした。私の友人たちは、そんな条件には当てはまらない人ばかり。だけど尊敬できる人たちです。表面上のステータスと人格は無関係。

「安直なルールに従って分けているだけで、差別ではない」と自分に言い訳していたのですが……。

先ごろ、「言い訳すらも必要ない」と思えるポッドキャストに出会いました。アメリカで大人気の番組ホスト Rich Rollさんのチャンネル↓で、ゲストが話されていたことです。

幅広い分野の成功者たちへのインタビュー・シリーズ。こちらは紆余曲折を経たイケメン番組ホストによる番組写真本の紹介動画。

ゲストは財務の世界で成功を納めた後、トライアスロンなどで世界チャンピオンになった50代アスリートの男性でした。

多くのブログ読者を持ち、SNSも盛況だった彼。ですが訳あって、一切のSNSから遠ざかった末に、「ワールドクラスの人たちだけとTwitterで繋がる」と決めました。

未知の情報やノーハウが欲しい時は、この繋がりを利用すれば必ず解決できるそうです。

例えば私が彼のコミュニティに入りこんで、タダで高度な専門情報をもらおうなんて、図々しすぎる話。

SNSは、リアルなら会うはずのない人たちとも繋がれる場。ですから、社会ステータスが同等でないと、無料コミュニティとしてスムーズに機能するのは難しいでしょう。

在米邦人のSNSカーストとは? ステータス格差に弱い日本人について書きました。

世の中には、プライドを守るために格上を敵とみなし、群衆心理に煽られて、攻撃モードが暴走してしまう人が多いみたいですね。

そんな場面に出くわさないためにも、SNSではステータスの近い相手とだけつき合うのがベストのようです。

え? 格上の人たちと繋がったほうが、成長できてチャンスも来るんじゃないかって?

有名歌手のマネージャーをしていた経験からいって、特にネットではオススメしません。メリットがあるかも疑問。

一般人とお友だちになることはできるんですけど、お互いを理解するのに限界が……。どちらも悪くなくても、騒ぎを起こすことが多いです。

だからこそ、夢溢れる「釣りバカ日誌」(有能社長とダメ社員が対等な釣り仲間)が人気なのではないでしょうか。

というわけで、以上「えっ?と言われそうなことをやっちゃった」話でした。

私がリクエストを承認しなかった人たちにしてみたら、「調子に乗らない方がいい」という話でしょうけど……!

おかげで、LinkedIn ではキャリアの近い人たちからリクエストが来るようになって、ハッピーです。

あなたも、えっ?と言われそうなことをもし躊躇しているなら、やってみてはいかがでしょう? 心が晴れて、景色が拓けますよ。

そうです、何と言われようとも!