搾取する側とされる側、最後に笑うのはどっち?
押しの強い人につい譲ってしまって、ソンばかり……。あなたはそんな「搾取される人」になっていませんか?
もしそうだとしても、「はい」と答えることはあまりないでしょう。なぜ知っているかというと、私が搾取されやすい人だから。「譲ってあげる優しい私」を宣伝しても、被害者ぶっても、いいことは何もないですから。
そしてまた、押しの強い人は「自分こそソンしてばかり」と思っていたりします。これでは、話し合っても平行線。解決策がないですね。相手がクライアントや上司や家族であれば、そうカンタンに「縁を切る」というわけにもいかないし。
押しの強い人につける薬はないです。おそらく育つ過程で親から優遇されたため、自己評価が高くて、他人を利用することに罪悪感が皆無。自己評価の低い人が狙われたら、ひとたまりもありません。
よく「自己評価を上げるには、自分との約束を守る」とか「目標を達成して自信をつける」とか言われますね。全くのウソ、どころか逆効果。「こんなに頑張っても、自分はこの程度」と、絶望が深まるばかりです。
搾取する側の人が、何も成し遂げなくても自信満々なのと対照的。結局、される側のうっぷんはタスクに没頭して晴らすしかなくて……。
この怒りパワー労働のおかげで、する側はラクができたり、業務成績が上がったり、お金が増えたり。良いことづくめにもなりがちです。
してみると、アメリカ人はいかにも押しが強そうなイメージがあるかもしれませんが……。
そう感じたことは、あまりありませんね。なぜなら、彼らは自分の意見をはっきり持っていて、ディベートにも慣れています。押しが強すぎれば、議論の相手に嫌われてしまいますから。お互いの主張を対等に交換してこそ、ディベート。バランスが崩れては、ロジックの比較を楽しめません。
日本人は、その場の空気に合わせるのが得意。議論を戦わせることには慣れていません。対等な意見交換のスキルはおしなべて未熟。このため、「搾取する側」と「される側」に分断され易いのではないでしょうか?
ブルドーザーのごとく欲望に忠実な「する側」は、ある意味あっぱれ。圧倒的な才能。どうやっても敵いません。
ならば無理して自己評価を上げる必要もないでしょう。できる限りの自己防衛に務めて、あとはあるがままで。(命の危険かそれに類する脅威があれば、即効逃げることはお忘れなく!)
相手を赦せば、労せずして徳を積めます。「宇宙銀行」とかがお好きなスピリチュアル系の方なら、「貯金ができた」と大喜びできますね。
そうするうちに、天が味方をしてくれるかもしれません。
自己評価の高い人たちからさんざんな目に遭わされてきている私ですが……。長く生きてみると、正直、それほどソンしたとは思っていません。
損害も許容範囲内だし。のんびり屋の私が意外に頑張れた理由は、搾取された悔しさだったかもしれないし。
例えば、うちの家政夫からも搾取されっぱなし。
でしたが、数十年を経てみれば、私の名前はGoogleにナレッジ・パネルが出ますが、夫は出ません。(クリエイターとして一人前の仕事をしていれば、当然出るはずなんですけどねぇ……)
私は今では大威張りで、全ての家事を夫に押しつけています。
つまり、「搾取される側って、実はおトク」と、認識を真逆にしてみてはいかがでしょう? Good luck!!
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