非アンチ・エイジングとクラシック音楽

非アンチ・エイジングとクラシック音楽

アンチ・エイジングってやってますか? エステとかエイジングケア化粧品とか? 私はやってません。

実は、二人の亡き祖母たちが奇跡的な美肌だったんです。シワなんて、私より1−2本多い程度。昔は今みたいないい化粧品なんてないのにね。だから美老女肌に憧れていて、目標なんです。

30代のころ、出版関係の夫がよく新発売の化粧品をもらってきました。サンプルとかじゃなく、フル製品です。それも高級なのばかり。

ある時、有名な国産のアンチエイジング・シリーズをいただきました。旬の女優さんたちが宣伝しているアレです。使った翌日がすごかった。お肌がパンパンに張って、軽く7歳は若返ったかな。

すぐに使うのをやめました。だって、効きすぎて、後が怖〜い!!

年齢を重ねたお肌って、クラシック音楽と似ています。曲調は古臭いんだけど、若い演奏家たちがアップデートした解釈で、歴史の風雨に耐えた価値を輝かせてくれます。

老齢肌も、一緒じゃないでしょうか?

当然、老化はしてるんだけど、これまでの生き方がにじみ出た今現在の表情を引き立てて。若者には決して真似できない、高級アンティークのオーラを醸し出している……。

そんな美老女肌の形成をわざわざ阻止する必要なんて、あるでしょうか。

もちろん、老化を歓迎はしません。「放置しとけばいい」と思っているわけではなくて。新開発の薬剤や美容医療に頼るのではなく、丁寧なセルフ・ケアで守り育てられたら……という感じですけど。

ある意味、アンチエイジングより難しいかも。 でも「アンチエイジングをやめたらどうなる?」と怯えるよりは、ずっとずっと楽しそうです!